ヘルシンキは小さな街ですが、観光名所はいくつかあります。
トラムを使えば短時間で全て回れるところに位置しています。
私は今回の旅行は、もちろん観光が目的なのですが、この小さな街一都市に滞在したのは、
この街の時間と空気をたくさん感じたかったから。
せっかくココまで来るのだからと、スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどの国々を回ることも
当初考えたのですが、そうなると慌しくなってしまうのでやめました(笑)
ゆっくり過ごそうと思っても、そんなに休みも取れないし…。
だからヘルシンキの街を数日間楽しんで、そう、まるでここに住んでいるかのように、
普通に散歩して、トラムに乗って…とのんびり過ごしたのだけれど、
やっぱり抑えておきたいこの街の観光名所、じっくり回ってきました。
アルバムupしました よろしければごらん下さい。
ヘルシンキ大聖堂(Tuomiokirkko)
ヘルシンキのほぼ中央に位置する大聖堂は、フィンランドの最も有名な、写真でも多く紹介されているという建物です。
福音ルーテル派の教会で、1852年に建てられました。
1917年のフィンランド独立までは「聖ニコラウス教会」と呼ばれていました。
トラムから見えたときの感動と言ったら!
そして停留所から降りると・・・石畳の広場があり、幅広の階段の上に淡い緑色のドーム屋根の真っ白な建物。
じーん。ヘルシンキに来た!と実感した瞬間でした。
広場に観光バスがたくさん停まっていて、観光客も多いです。でも、広場が本当に広いので、混みこみではないです。
早速階段に登ってみました。そして空を仰ぐ。
青すぎる空。こんなに広い青空を見たのは久しぶりかも…
そして建物のまぶしい白。この美しいコントラスト。何度も感動できちゃいます。
アルバムに写真を入れましたが、ヘルシンキ大聖堂は、街を歩いていると時々、路地の向こうにちらりと見かけることがあります。
まさに街のシンボルです。
ウスペンスキー寺院(Uspenski katedraali)
1868年に建てられた、北欧最大のロシア正教の教会です。
港の近くの小高い丘の上に建っている赤レンガの建物。
この教会は、ロシアがフィンランドに加えた衝撃の最も明白なシンボルのひとつとなっているそうです。
中へ入ってみました。
高い天井と、大きなシャンデリア。ドームの内部には星がたくさん。
きらびやかであるような、でもちょっと重い雰囲気も感じました。
ロシア統治下だったフィンランドの歴史に結びつけるのは、考えすぎかな。
テンペリウアキオ教会(Temppeliaukion kirkko)
ここはぜひ行ってみたかった場所のひとつ。実際行ってみたら、ホテルと結構近かったです。
設計コンクールを経て、スオマライネン兄弟によって設計されて、1969年に建てられました。
この教会の別名は「ロック・チャーチ(rock church)」と呼ばれています。
これだけだと、教会とは思えないのだけれど、よく見ると、ドーム上の屋根(というか、岩)の上に、
ひっそりと十字架が立っています。
中に入ると、その内壁もむき出しのごつごつとした岩。
ただ、その岩の陰影が彫刻のようになっていて、これもデザインのひとつなんだなあと思ったりしました。
丸い天井と岩の壁の間には、180枚のガラスがはめこまれていて、この窓から差し込む光が中を明るく照らしています。
ここは音響効果が優れているため、コンサートにもよく使用されるそうです。
私たちがいる間にも、合唱かな…の準備が進められていました。
ここも有名な観光名所なので、バスに乗って観光客団体さんがぞろぞろ入ってきますが(日本人もいました)、
はい、ここが教会の中でーす、という感じで、すぐに出て行ってしまいます。
もうちょっとゆっくり見られるといいのだけれどな、と他人ごとながらそう思ってしまいます。
並んでいるベンチは白樺製。
ここに腰掛けて、BGMに耳を…って、あれ、BGMが流れているんだ(何で!?)…あー、でもG線上のアリア…結構好き…
なんて、ゆったりとガラス越しの柔らかな陽射しを浴びながら、
日々のモヤモヤを忘れる時間を過ごすのもいいかもしれません。
今日のフィンランド語
Jo.(ヨー) はい。
どこを歩いていも、この「ヨー」は聞こえてきます。誰かが話していると、絶対「ヨー」「ヨー」って。
街中「ヨー」「ヨー」。
それに、先日の「Hei(ヘイ)」が足されると、もう気分はラッパーです!
ヘイ ヨー ヨー ヘイ ヨー ヨー ヨー
何度も笑いそうになっちゃった。